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第二次世界大戦前夜のオーストラリア。
英国貴族のサラ・アシュレイは、現地で牛で一儲けしようとする夫を 連れ戻すためにはるばるダーウィンまでやって来るが夫は何者かに殺され 牧場は管理人のフレッチャーの裏切りで崩壊寸前だった。 フレッチャーを解雇したサラは夫の遺志を継ぐ決心をするものの 女手で何も出来ない。 そんな時、ダーウィンまで送ってくれた荒くれ者の牛追いのカウボーイ、 ドローヴァーの力を借り、1500頭の牛を軍に売るために港町まで追っていく。 前半は広大なオーストラリアの大地を貴族の奥様と野生の魅力丸出しの 男の牛追いとハーレクインロマンス顔負けの恋愛。 奥様 全然夫の死を嘆くでもなく新しい恋へ。 あまりの安易さについ早送り。 で終わるのかと思ったら後半 米軍と日本軍が攻撃してくる頃から ぐぐっと盛り上がり人間的な繋がりの深みを見せる。 「ロミオ&ジュリエット」「ムーラン・ルージュ」のバズ・ラーマン監督。 ニコール・キッドマン、ヒュー・ジャックマン
先日観た映画「バジル」の原作。
ウィルキー・コリンズは「白衣の女」が1番面白いと思ってたけど やはり「バジル」も捨てがたい。 映画観て ストーリーわかってるのにドキドキの展開。 後書きで訳者?かな、映画が原作と違うとボロクソに書いてたけど 私はどっちも大好き。 映画ではいまいち謎な女だったジュリアは、原作ではマーガレットと いう名で悪女。 マニオンは偏執狂。 なかなかスピード感ある作品。 19世紀英国。 良家の次男バジルは乗り合い馬車で偶然 見かけた美しい娘に一目ぼれして 後をつける。 召使に頼んで彼女の名をマーガレットと知り、リネン商人の娘だと知り 愕然とするが 勢いで欲深い父親シャーウィンにマーガレットとの結婚を申し込むが 父親は娘がまだ17歳なので結婚はさせるが 1年は清らかな関係でいるという奇妙な条件を出す。 バジルには父親は名誉を重んじる厳格な男で 放埓で勘当された兄、清らかな妹がいる。 家族に内緒でマーガレットの家に通うバジル。 その内、シャーウィンの商売の片腕である40代のマニオンが帰国。 無表情で何を考えているのか全く底知れないマニオンを怪訝に思いながら 恋の手助けをすると申し出るマニオンの手を借りてマーガレットとの逢瀬が続くが ある夜事件は起きる。 バジルが独りでうわ言を言い続けるマーガレットの最期を見守る一夜が とてもリアルで精神的に怖い。 ウィルキー・コリンズ全集あと1冊で完読なんだけど 資金切れ。
アメリカ合衆国第3代大統領トマス・ジェファソンのパリ公使時代を描く。
18世紀末、革命前の混乱期のパリ。 米国公使としてジェファソンは長女パッツィを連れてパリに到着する。 コズウェイ夫人とのプラトニックな愛の後 異母妹で黒人の15歳の自分の奴隷である サリーと関係する。 1789年、帰国を命じられたジェファソンはサリーの兄の解放を約束し、 自分が死んでから サリーと生まれてくる子供達を解放することを約束する。 ヴェルサイユ宮殿でのルイ十六世、アントワネットの華やかな生活やオペラ、 コズウェイ夫人のリボンを大胆に編みこんだ髪型など 過去をひきづったフランスと 自由と合理性をあげつつ 奴隷制度がある米国の違いが興味深い。 グウィネス・パルトロウがずっと無表情でこわいw 監督ジェームズ・アイヴォリー ジェファソン:ニック・ノルティ マリア・コズウェイ:グレタ・スカッキ、 パッツィ:グウィネス・パルトロウ
19世紀英国。
歌手だったアンの母親はスコットランド婚姻法の不備により、野心のために 貴族の女性との結婚を望む心ない夫に捨てられ、「もしや娘も同じ運命に なるのでは」と案じながら傷心の内に死亡する。 アンは母の親友レディ・ランディーに彼女の娘ブランチと姉妹のように育てられるが レディー・ランディー亡き後、継母に嫌われた挙句 有名運動選手ジェフリーと 若気の過ちをおかし、結婚の約束を信じるアンは邸を離れ 人里離れた淋しい宿で ジェフリーを待つが、ジェフリーは貧しく身分も無いアンと結婚する気は毛頭無く 父の病を口実に ブランチの恋人アーノルドに宿まで手紙を持って行ってもらうが 運悪く嵐がやってきて アーノルドは宿に泊まる羽目に・・・ 高潔なアンは ブランチとアーノルドの結婚のさまたげになることを 案じて失踪する。 案の定、ジェフリーはスコットランド婚姻法によりアンとアーノルドが結婚していると 主張、金持ちの未亡人と結婚しようと画策するが・・・・ 夫婦のふりをしたり 書面で結婚を約束しただけで結婚成立とみなされた 当時のスコットランド婚姻法の不備を巡るサスペンス。 ラストの張り詰め感はさすが。
19世紀初頭、英国サセックス。
ノーランド・パークの領主ヘンリー・ダッシュウッドは臨終の床で、 先妻の息子である長男ジョンに、領地は譲るが 現在の妻ダッシュウッド夫人と 3人の娘たちの世話を約束させて亡くなる。 ところがジョンの強欲で性悪妻のファニーが猛反対し、父の遺志は果たされない。 ファニーがノーランド・パークからダッシュウッド夫人母娘を追い出す前に 訪れたファニーの弟エドワードと長姉エリノアは親しくなる。 ファニーは貧乏な娘とは結婚させないといきまく。 行き場が無いダッシュウッド夫人母娘は 従兄のジョン・ミドルトン卿の申し出を受け、彼の小さなコテージで つつましい生活を始める。 ジョン卿の親友ブランドン大佐は次女マリアンヌに恋するが マリアンヌは 雨の中 颯爽と助けてくれたジョン・ウィロビーに恋し、二人は楽しい日々を送るが 突然・ウィロビーはロンドンに去る。 エドワードを待つエリノア、ウィロビーを待つマリアンヌ。 そんなエリノアにジェニングス夫人の姪でルーシーががエリノアに、 5年前からエドワードの婚約者だと打ち明ける。 姉妹はジェニングス夫人と共にロンドンへ・・・ 今 凝ってる19世紀英国作家ウィルキー・コリンズもよくテーマにする 女性の結婚だが、18世紀もあまり変わらない。 親は財産家の娘と結婚させたがる貴族の息子は親に反抗すると 一文無しになる。 若かりしフェロモン大放出のヒュー・グラントが誠実な男, スネイプ先生が純情な一途な愛を捧ぐ男というのが 何か違和感が。 18世紀の作家ジェーン・オースティンの「いつか晴れた日に 分別と多感」原作。 マリアンヌ;ケイト・ウィンスレット ブランドン大佐:アラン・リックマン エドワード:ヒュー・グラント エリノア:エマ・トンプソン ![]() ![]() mi●iが始まって以来、ヴォーギングコミュの動画アイコンが何なのかずっと 気になっていたのが O様のお陰でついに判明。これ好きですv
戦国時代。
隣国山名より陥落した秋月城から脱出した雪姫と 消えた埋蔵金を 山名軍が必死に探していた。 金掘り師の武蔵ときこりの新八は、偶然、雪姫を守る真壁六郎太に 同行する羽目に陥る。 オリジナルは黒澤明の「隠し砦の三悪人」だが、見てない。 名セリフ「裏切り御免」だけ印象に残った。 脚色が「劇団☆新感線」中島かずきなのに今いち浅い作品。 松本潤 、 長澤まさみ 、 宮川大輔 、 阿部寛 、 椎名桔平 、 甲本雅裕 、 生瀬勝久 、 古田新太 、 上川隆也 、 高嶋政宏 、 國村隼
裸足の少女が薬局で倒れる。
運び込まれた病院で少女は女の子を産み亡くなる。 少女の腕は注射の跡だらけだった。 助産婦アンナは赤ちゃんを家族の元へ帰そうと少女のバッグに入っていた ロシア語の日記を自宅へ持ち帰りロシア人である叔父に翻訳を頼むが 叔父は棺に入れろと断る。 困ったアンナは日記に書かれていたロシア料理のレストランを訪ね 親切なオーナーに会う。 オーナーは自分が日記の翻訳をしようと申し出る。 アンナは店の前でロシア人運転手ニコライに話しかけられる。 ロンドンの裏社会に存在するロシアン・マフィアの犯罪を描いた作品。 最初 ロンドンとは思えないロシアな雰囲気。 ロシアの地で過酷な環境で生きてきたヴィゴ・モーテンセン演じるクールな ニコライは死体処理もするし、殺人もするがアンナや売春婦に 優しい心遣いも見せる謎な男。 サウナでの全身タトゥー入りの全裸格闘シーンのヴィゴ・モーテンセンの 熱血演技は見もの。 でも一人だけ いかにもマフィアという浮いたファッションと どう見ても やっぱり優し過ぎるオーラがいけないのか マフィアものにしては甘い映画。 ヴィゴ・モーテンセン 、 ナオミ・ワッツ 、 ヴァンサン・カッセル
「毒婦の娘」ウィルキー・コリンズ
1828年9月、ロンドンとヴュルツブルクで二人の男が妻を残して死んだ。 ロンドン-賢さと高潔さを持ったワグナー夫人は夫を継いで実業家になり 夫が遣り残した精神病院患者をその劣悪な環境から救うと ジャック・ストローいう患者を手元に置くことを実現。 ヴュルツブルクではボルジアの毒を復活させた化学者の未亡人であり 美しく邪悪なフォンテーヌ夫人が清廉な娘ミナの結婚のために 恐ろしい犯罪を犯す。 商用でワグナー夫人はジャックを連れて ミナの恋人である フリッツの父ケラー氏の家に逗留。 そこにはケラー家の家政婦となったフォンテーヌ夫人が待ち受けていた。 いつものごとく謎めいたサスペンス。 「白衣の女」の次に好みかも。
昭和10年秋。
不知火候爵が主宰する白縫劇場の劇団員は全員 犯罪者で マルキ・ド・サド原作の「悪徳の栄え」の稽古に励んでいた。 不知火候爵は両親を失って娼婦になった珠江を見つけ妻にした過去を持つ。 候爵は泥棒 犯に珠江を犯すように命令し、嫉妬する。 白縫劇場でシモン夫人役の女優が射殺され、犯が殺人犯として逮捕される。 候爵に犯の助けを求めた珠江は・・・・ 不知火鬼一:清水絋治 不知火珠江:李星蘭 財閥 花輪相平:石橋蓮司 裁判長 湯神首男:寺田農 伯爵 玉伏森子:米沢美知子 園田るい子:中島葵 磯辺浅:佐野史郎 監督:実相寺昭雄 原作:マルキ・ド・サド (1988)
ピアノが大好きな少女メラニーは音楽学校のオーディション中に
審査員の女が頼まれてサインをした事で集中力が下がって 演奏が止まり 落ちる。 以後 メラニーはピアノを封印する。 学生になったメラニーは実習で著名な弁護士の事務所を手伝う。 弁護士が休暇中の子守を探している事を知り 雇ってもらう。 郊外の城に住む弁護士の妻アリアーヌはピアニストで 2年前の交通事故が 原因でステージであがるというトラウマを持っている。 アリアーヌはちょうど信用できて落ち着いて演奏が出来る 譜めくり係を探していて 譜面が読めるメラニーを雇う。 いかにも根に持ちそうなもの静か過ぎるメラニー。 彼女の目的は・・・・・・? 静かでこわーーーーい久々の仏映画。
「蜂の巣にキス 」ジョナサン・キャロル, 浅羽 莢子訳
スランプの人気作家サムが新作の題材に選んだ過去。 それは30年前に殺され 作家が発見した美少女ポーリン殺人事件。 彼女の過去を探っていくうちに過去に終わったはずの事件に 彼は巻き込まれて行く・・・・・ 作家に近づく一見インテリ美女の謎めいた過去と行動が 謎の美女好きは満足v ジョナサン・キャロルはダークファンタジー作家らしいけど この作品はサスペンス。 ちょっと選択誤ったかな タニス・リーの名訳者だった浅羽 莢子訳がうれしい。
「ならず者の一生、幽霊ホテル」ウィルキー・コリンズ
「ならず者の一生」 貴族の父に勘当されたフランクは借金により監獄入り、 出所後は怪しい絵を描いていた。 ある日 美しい娘に出会い 一目惚れするが彼女には秘密があった。 その秘密ゆえ またしてもフランクは裏街道へ。 それでも明るくめげない主人公の読んでいて調子の良さにだんだん 愉快になるピアカレスクロマン。 「幽霊ホテル」 悪女ナローナ伯爵夫人は財産目当てでアグネスからウェストウィック卿を奪って 結婚するが、ナローナ伯爵夫人はアグネスのあまりな無邪気さに 自分が裁かれる時が来るとおののく。 ウェストウィック卿夫妻はヴェネツィアの古い屋敷で暮らし始める。 運命によってアグネスはヴェネチアを訪れることになって・・・・・ ヴェネツィアのホテルを舞台にした幽霊譚なので幻想的ま雰囲気がある作品。 ナローナ伯爵夫人の告白がシンプルで少し残念。 ![]() 18世紀後半のイギリス。 貴族の家に生まれたジョージアナは17歳で、大富豪デヴォンシャー公爵と 結婚する。 公爵は「男子の後継者を生むことと忠誠」だけを妻に望んでいた。 新婚のジョージアナに結婚前に愛人との間に作った娘を育てさせ、 生まれてくる子供は女の子ばかりでますます夫婦の間は離れる上 夫はジョージアナが同居させたジョージアナの女友達はと愛人関係を持つ。 ジョージアナは後の海軍大臣、外務大臣チャールズ・ジェイムズ・フォックスと 愛し合い、イライザをもうけるが・・・・・ ダイアナ元王太子妃の直系の祖先でもあるジョージアナ・デヴォンシャー実話の映画化。 男社会の中で夫と同等の立場に立とうとするジョージアナの虚しさと哀しみを描く。 まあ 恋愛は勝手だけど無責任に子供を作るのはどうかとか・・・ 英国の王室も結婚は跡継ぎを作るためと割り切った考えを持つと聞いた事があるけど 18世紀の貴族社会の結婚ってこんな感じなのかなと。 個人的には18世紀貴族ものはフランスの映画が多いような記憶があるので 英国貴族のファッション、髪型やインテリアに眼が離せない それだけで幸せな一品。 わりと1シーンが短くてエピソード紹介に終わってしまって 細切れなのが物足らないというか気になった。 キーラ・ナイトレイは男前?で好き、でもメイク頑張った時 ちょっと 眉毛が濃すぎるんじゃ・・・・ wikipediaのジョージアナ・デヴォンシャーを参照すると面白い。 キーラ・ナイトレイ 、 レイフ・ファインズ 、 シャーロット・ランプリング 、 ヘイレイ・アトウェル 、 ドミニク・クーパー
高校三年の野球部主将の西原は女子マネの宮前由紀子が自分の子を妊娠して
事故死した事を知り、本気だった由紀子の気持ちを知って 周囲から成り行きで関係を持ったと思われたくないがために 本気の関係だったとアピールする。 そして事故の不自然さを暴き始める。 ある女教師が関わっていたことを突き止めるが、彼女は絞殺され 西原は容疑者の眼で見られ・・・・・ 高校生の探偵物語。 いくら本気でなくても 関係を持った同級生の事故現場にお参りに行って 目撃者である近くの喫茶店のオバサンに 「事故当時の話を聞いて行こうか」と いきなり 調査に入る西原。 ショックで普通は直後に生々しい話は聞きたくないと思うんだけど汗 まあ いつものパターン。 後書きで東野氏が先生大嫌いって書いてたけど 同感。 でもって東野圭吾は面白い。
インド寺院の秘宝 黄色のダイヤモンド月長石をジョン・ハースカスルは
戦争中にインド人を殺して奪い、「月長石を奪う者は永久に呪われる」という インド人の最期の言葉を後に英国に持ち去った。 数十年後 ジョンは遺言で月長石を姪のレイチェル・ヴェリンダー嬢に譲る。 保管されていた銀行からヴェリンダー邸に運んだのはレイチェルの従兄フランクリン。 第一章の語り手はヴェリンダー家に長く務める愛すべき執事ガブリエル・ベタレッジ。 レイチェルの誕生祝いの日、怪しいインド人のマジシャン達が邸の周辺に現れ、 その夜半、レイチェルの胸を飾った月長石が忽然と消える。 レイチェルとフランクリンは結婚を誓い合ったが その事件以来 なぜかレイチェルは情緒不安定になり、フランクリンを捨てロンドンに去る。 いったん 落ち着いた事件だったが薔薇の栽培を愛する警部の予言通り 1年後事件は新しい展開を見せ始める。 19世紀らしいほのぼのコミカルなところもあるのんびりとした推理小説。 かといって決してだるくはなく。 コリンズはいつも謎めいているので先が気になる。 19世紀に人気だったウィルキー・コリンズが 親友ディケンズほどの人気を 保てなかったのは 庶民を描いたディケンズと違って上流階級を描いたからだそうだが 個人的にはだから好きみたいな。 (かといって上流階級が好きではない。
19世紀、イギリス。
サマセットシャーにあるクーム・レイヴン邸に暮らす ヴァンストン一家は両親と娘二人の幸せな生活を送っていたが アメリカから一通の手紙が届いた時から その生活は狂い始め 思いがけない不運によって姉妹は両親、財産、姓、館を失い、 恋人を奪われた18歳の妹マグダレンは、ノエル・ヴァンストンから 財産を奪い返すために大胆不適な行動に出る。 上巻ではマグダレンが叔父の詐欺師ラッグ大尉と組んで ノエル・ヴァンストンに近づく。 中巻はノエル・ヴァンストンのメイド頭レカウント夫人とラッグ叔父の頭脳対決。 下巻は二番目の遺産相続者の屋敷に潜入するマグダレン。 こういうコリンズのような一族内のごたごたを描いた小説はセンセーショナル小説と 呼ばれて19世紀人気だったらしい。 あまりにコリンズの本が高価で破産しそうなので 家人の大学図書館で借りてと頼んだらさすが全集があって(!) 「館内閲覧限定」だった(泣
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